お父さんは息子に給食食べてもらいたい

スポンサーリンク

息子が偏食だった話

今日は忘れ物の話ではなくて、息子が偏食だった時の話をしたいと思います。だった、と言いましたが、今でも我慢して食べてるそうなので、頑張りながら着実に食べられるようになっているということのようです。

もちろん個人差ありますので、こうするべきだ、とか、こうしちゃいけないと言う気はありません。あくまで私の息子はこうだった、ということで捉えていただければと思います。

もしかしたら、ここを見てくれている人の中には、お子さんの偏食に悩む方、解決方法を知りたい方いるかもしれません。辛いですよね。わかります。私達夫婦もずっと辛い思い、息子が可愛そうだなと感じてきました。けど、一番辛いのは食べたくても食べられないお子さんなんですよね。我が家では、「無理に食べさせない」「親も無理をしない」ということで乗り切ってきました。

食べられるものが極端に少なかった息子

息子が食べられるものは本当に少なかったです。ご飯、パン(レーズンパンなど中に何か入っているものはNG)、うどん、ラーメン、パスタ(オリーブオイルで和えたもののみ)、ポテト。これだけです。後は食べられませんでした。今考えるとシンプルな主食のみというラインナップですね。

なので、どこか出かけて外食せざるを得ないときでも、その店にはうどんがあるだろうか、もし食べられるものが無かったら、おにぎりを持ち込ませてもらえるだろうか、など事前に調べてから行ってました。ちなみに、おにぎりを持ち込みNGというお店はほとんど無かったと記憶しています。(こちらも大丈夫そうなお店を予め選んだということもあるかもしれませんが)

給食が困る

ここまで食べられるものが少ないと、やはり給食が困りました。ご飯とパンは行けるので、主食は食べられるが、たとえば、まぜご飯、レーズンパンなどが出てしまうと、食べられるものが何もないので、息子は牛乳だけを飲んでしのいだ日もあったそうです。幸い理解ある学校と担任に巡り会えたこともあり、事前に献立を見て何も食べられないと思われる日はおにぎりを持参させてもらっていました。

どうにかして食べてもらおうとしてしまう

このままではいけない、と、何か他に食べられるものはないか、ひょっとして食わず嫌いなだけで、一口食べてみたらそのまま食べられるんじゃないかとよぎること、ありますよね。私達も、一口でいいから食べてごらん、おいしいからと無理やり食べてもらったことも何度もありましたが、結局うまくいかず、お互い嫌な思いをして終わるということが続きました。

息子いわく、結構辛かったとのことで、本当に申し訳ないことをしたと思っています。考えてみればそれもそのはず、給食で食べられない辛い思いをして、何も食べられずお腹をすかせながら理解ある自宅に帰ったにも関わらず、そこでまた食べられないものを出される。これは辛いですよね。

諦めたというのか我慢しようと思ったというのか、私達も無理に食べさせないということを選択し、家では食べられるものをいっぱい、楽しく食べようということにして、時間が過ぎていきました。でもやはり心のどこかではこのままでよいのだろうか、ということは引っかかっていました。

その日は突然やってくる

小学校高学年になったときでしょうか。なんの気なしに家で妻がつくったちゃんぽんを、不思議そうに見つめる息子がいました。ちゃんぽんですから、茹でた野菜がたくさん乗ってます。いつもならそこから、野菜を取り除いて、麺だけにして息子に出すのですが・・・

なんと、息子が野菜ごと食べ始めたのです。私達は目を疑いました。

「だ・・・大丈夫なの!?」

おそるおそる息子に聞くと、”なぜか食べられる気がした”というのです。そのままムシャムシャ完食。ちゃんぽんを食べる子供を見ながら涙を浮かべる両親なんて世界広しといえど我々だけじゃないかなと思いますw

そして覚醒する

その日を境に、息子が食べれるものは爆発的に増加しました。まるでカンブリア紀の生命の進化です。中学生になった今では、玉ねぎたっぷりカツ丼をどんぶり大盛りで完食していますから大したもんです。学校の給食も一通り食べられるようになったようですが、生の野菜や酢の物などは苦手のようです。でも残さないように、「苦手なものは噛まないで牛乳で流し込む」というテクニックで何とか食べているようです。

このことから察するに、どうも「噛んだ感触」に敏感なのかなとも思います。

今では、外食に行っても好きなメニューがありますし、もちろん子供らしく嫌いなものもあるのですが、それでも私達にとっては嬉しくてたまらないです。今でも息子と食事するときには、食べられるようになってよかったねという話を何度もします。

結局、待つしかなかった

私達の場合は、親の工夫だけでは何も解決しませんでした。かえって息子に嫌な思いをさせただけでした。お子さんの偏食に悩むみなさん、気持ちはよーーーくわかるのですが、ここで無理してでも食べさせた方がいいんじゃないか、って思いますよね?いや、人によってはもしかしたらそれでよいパターンももちろんあるんですが、それをさせている親も、何よりお子さんが辛いです。我が家みたいに、一度待って、家では楽しいご飯にしてあげるのも良いんじゃないでしょうか。

結果食べられるようになったからそんなこと言えるんだって思いますよね。今考えても確かにそうかもしれません。現在でも食べられなかったら、このブログを書くのではなく、偏食を治す方法って検索していたのかもしれません。それでも、私達も悩みに悩んだから、息子も頑張って頑張って頑張ったから、こういうこともあったんだよとお伝えすることが誰かの励みになったら良いなと思って筆を取りました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました