飲まなくても良い時代にはなったけど
コロナの影響もあり、飲み会も減り(最近はまた増えたかな)、時代も変わり、「お酒は飲めないんです」が普通に言えるようになりましたね。私はもう40代のおじさんですので、20代の頃は飲み会を欠席するとか、出席したのに飲まないとかはありえない、そんな時代でした。
唐突ですが、私はお酒が飲めません。いや、あまり飲めなかったですと言ったほうが正しいのかな、飲み会に出ても1杯で頭が痛くなってしまって、帰っても気持ち悪いし、これのどこがいいんだろうと思いながら、次第に飲み会そのもの、お酒を飲むシーンそのものが嫌になってしまいました。飲めない人は共感いただけるんじゃないでしょうか。
ただ、妻も飲む、義父も飲む、上司も飲むとなっては、私に安寧は訪れない、これは飲めるようになるしかない、と奮起、自分にあったお酒から練習して、次第に飲めるようになった記録をお伝えします。
飲める人の「飲みやすい」は信じるな
飲めない人はわかると思いますが、お酒が飲める人が言う「これ飲みやすいよ」はあてになりません。むしろウソと言って良いほど飲みやすくないものを勧めてきます。ただし、悪気があるわけではないので、丁寧にお断りを入れましょう。だって飲める人に飲めない人の感覚は絶対にわからないんだから。
その点、今から私がおすすめするものには信憑性があります。だって飲めなかったですからね。
お酒が好きな人は、「飲まないとやってられない」というシーンが訪れますよね。ただ我々飲めないマンたちにはそれがありません。ただ、我々が少しでも飲めるようになったらどうでしょう。飲まなきゃやってられないこともなく、かと言ってお酒の席ではそこそこ嗜めて楽しめる。飲んでも良い、飲まなくても良い。まさにスマドリ。選べるプラン。お酒ヒエラルキーの頂点に君臨することができるのです。
さてさて、お酒が苦手な方、まずは何から飲み始めましょうか。
「ほろよい」には罠がある
まずお酒の練習と聞いて、「ほろよい」を連想する人は多いと思います。アルコール度数3%ほどで、いかにも軽いお酒のイメージです。
アルコール度数が少ないものを選ぶ、これは間違っていないと思います。思いますがちょっと待った!「飲みやすそう」と思って、カルピスやサイダー、メロンソーダなどの味から入ろうと思ってませんか?実はこれが初心者が脱落する最初の関門、「ほろよいビジターキラー」です。(?)
甘いジュースとアルコールのセットは、実は「アルコール感がそこそこ認識できてしまう」のです。あ、飲める人はほろよいなんてただのジュースじゃないかって思いますよね。でも飲めない人にとっては違うんです。「これはお酒です感」があるとそれだけで躓くんです。例えばサイダー割だったとすると、サイダーを飲んで、そのあと焼酎を別に飲んだような感覚が届いてしまいます。そうすると、ほろよい3%でもダメだったのか・・・。と落胆してしまうと思います。でも大丈夫。サイダー割はむしろ中級です。
すっぱいは正義
アルコール感を消してくれるのは、何と「甘さ」ではなく「すっぱさ」です。つまり、レモン、グレープフルーツ、パイナップルなどのほろよいを選んでみましょう。私はレモンで慣れましたが、好みに応じて何個か試してみてください。
自分にあったほろよいを見つけたら、今度は1日1本飲み続ける、を続けてみましょう。一週間くらいでは難しいかもしれませんが、一ヶ月もすると体が慣れてきます。(正確にはお酒を飲み続けても強くなることはないと聞いたことがありますが、気持ちの問題なんでしょうかね)
ここで、どれもダメだったーって人。脱落するにはまだ早いです。アルコールを3%未満にしてみましょう。炭酸水で割るレモンサワー(→こんなようなやつ)を買って、ギリギリまで薄くしてください。その際、「濃いめ」を選ぶと、薄く割っても味がしっかりしていますので飲みやすいです。
お酒の階段登る。次は4%
ほろよいに慣れてきたあなた。次は4%にチャレンジ。ドラクエで言えばダーマの神殿あたり(古っ!)に来たと思ってください。4%に転職できます。この段階からビール様が登場します。
実はアルコール4%台のお酒は、市販の缶でも結構豊富です。
・アサヒ スタイルフリー(4%)
・アサヒ 贅沢搾りシリーズ(4%)
・キリン 淡麗グリーンラベル(4.5%)
・キリン 氷結無糖レモン(4%)
・キリン 氷結無糖グレープフルーツ(4%)
結構あるでしょ?特に贅沢搾りシリーズは味が豊富で、ほろよいから一段階上がるならレモンとグレープ、グレープフルーツがおすすめです。
今度は、4%台のお酒を1日1缶続けます。
そして伝説へ
ここまで来たみなさん。お疲れ様でした。あとは自由にお酒ライフを楽しみましょう。おそらく少し飲めるようになった方は、別のお酒にも興味が出てきた、なんて人もいるんじゃないですかね?
市販の缶を買うのも良いですが、ソーダで割るお酒もなかなか種類があって楽しいですよ。例えばジンとか、梅酒とか、ウイスキー(ハイボール)とか、チャミスルなんかもいいですね。どんどんアルコール度数を高くしてレベルアップというよりは、もう自分の飲み方、好きなお酒、合うおつまみ、好きな居酒屋や飲み仲間を見つけて楽しむフェーズに来ていると思います。
飲めなかったけど少し飲めるようになった我々だからわかることってあると思うんです。まだ飲めない人への接し方や配慮です。飲める人とはお酒で付き合って、飲めない人とも気持ちを共有しあって。そう。お酒会のスーパースターの誕生です。
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